パパママ仕事参観
当社内のプロジェクトとして社会貢献を推進する活動を主とする「こども未来プロジェクト」があります。昨年は小学生を対象として電動リモコンカーを組み立てるオープン講座を開講しましたが、今年は新たな試みとして、「パパママ仕事参観」を開催します。
私事ですが、私には小学5年生になる娘がいます。通っている公立小学校は開放的な校風らしく、地域の人たちや保護者を対象とした参観日を年に数回開催しています。思い起こせば私が小学生だった頃、両親は会社で忙しく、ほとんど授業を見てもらった記憶がありません。その反面から、出来るだけ娘の参観日には顔を出すように心がけ、教室で目が合った時の娘の満面の笑みにこちらが癒されます。自分もそうだったように、誰かに見てもらえることは少し恥ずかしかったけど、内心は嬉しいのは今でも同じみたいです。
一般的に授業参観とは、頑張って勉強している姿を両親に見てもらうことで子供の学習意欲を高めることに意味があります。しかし、現在では頑張っているのは子供だけではありません。むしろ、一番頑張っているのは両親の側だと私は考えます。それならば、頑張って働いて家計を支えている姿を子供に見てもらうことができないだろうか、と考え始めたのが「パパママ仕事参観」のスタートとなっています。
自分の両親がどのような会社に勤めていて、どのような仕事をしているのかを正しく答えられる子供は少ないでしょう。一方で子供も両親のことをもっと知りたいと思っているに違いありません。家庭の中での地位が低くなったと言われているお父さん、もっと胸を張りましょう。子供に手を掛けてあげられないと嘆いているお母さん、誤る必要はありません。子供のために汗水流して働いているお父さんお母さんこそ、家庭の中で一番光り輝いているのです。それを子供は十分に理解しています。
果たして、「パパママ仕事参観」は参加者が集まらず企画倒れになるのか?それとも私の考えに共感してもらえるのか?どんな結果になるか全く想像できません。それでも、夕食の子供との会話にて仕事の話題があがった家庭が一つでも増えれば、この企画は成功と考えたいですね。