第62回 長谷川正の「言ったモン勝ち」
そろそろ桜の開花前線の話題も聞こえそうな時期です。しかし、一部のウキウキした陽気とは正反対にどんよりとした落ち込んだ気分で過ごしている人の原因は一つ。そう、スギ花粉症です。しかし、私は最近マスクをせずに外出ができるようになりました。それは「舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)」を試した効果なのです。(鳥居薬品HPより参照)
私は20数年前から重度の花粉症を発症し、毎年この季節はティッシュペーパーを欠いたことはありません。夜は鼻づまりで何回も夜中に起こされ、朝起きたら口の中が乾いてカラカラなんてことは日常茶飯事・・・。増してや、花粉シーズンの始まりには頭がボーっとして寝込んでしまうことも多く仕事へ支障をきたしていました。これじゃ、チコちゃんに怒られて当然です。
しかし、舌下免疫療法を試してからは、ほとんど鼻づまりが気にならなくなりました。舌下免疫療法とは予防接種のようなもの。アレルギーの原因物質(アレルゲン)を少しずつ体内に吸収させることで、アレルギー反応を弱めていく治療法です。思い起こせば約2年前よりこの治療法を始め、現在では通常のアレルギー反応の半分程度に治まっています。
きっかけは妻からの一言。
「会社の代表たる者、一年の半分が鼻づまりってどういうこと?」
この治療法を見つけ出してくれたのも、近くの専門医を探してくれたのも妻。本当に頭が上がりません・・・。話を元に戻しますが、舌下免疫療法の一般的な手順は、まず血液検査にてアレルギー反応を確認した後、医師の目の前でアレルゲンの錠剤を摂取し、副作用がないことを確かめます。そして次の日から少しづつ摂取量を増やし、約1ヶ月後には一日一錠の通常状態へ慣らしていきます。
錠剤は口の中ですぐに溶けるアメのようなもので毎日決まった時間に摂取することが理想ですが、一日くらい忘れても特に問題ありません。私は毎日出勤前に服用することが日課となりました。しかし、問題なのは効果が感じられるまで最低2~3年は継続服用する必要があること。約8割の人に効果が感じられ、花粉症が完治する人も約2割いるそうです。
何とも長い話で気が遠くなりますが、私にとっては効果バツグン。あれほど苦しんだ日々が、今は遠い日のこととなってしまいました。抜本的な花粉症対策を望んでいる人にはおススメの治療法ですので、皆さんも色々とググってみて下さい。
ちなみに、私が処方してもらっているのはハウスダスト系アレルゲンの錠剤(ミティキュア)です。ダニやホコリにしか効かないと思っていましたが、意外とスギ花粉にも効果があったことに驚きです。私の仮説ですが、ハウスダスト、スギ花粉、ブタクサなどのアレルゲンが複合的に絡み合って、初めてアレルギーを発症するのかもしれません。
なお、舌下免疫療法を相談できる医療機関はこちらのHP(鳥居薬品HP)から検索できます。エリア(〇〇県〇〇市)や最寄りの駅を入力するだけで検索できるのでとても便利です。
追伸 2019年6月よりスギ花粉系アレルゲン錠剤(シダキュア)の投与も始めました。同時に摂取することは出来ませんので、5分間だけ空けて飲んでいます。財布の中に2錠ずつ常備し、飲み忘れないよう心掛けています。効果が出そうなのは2020年の3月頃なので、期待したいですね。
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