第61回 長谷川正の「言ったモン勝ち」
先日行われた埼玉県公立高の入試にて、国語の問題がとても興味深かったので紹介いたします。
船木亨著「現代思想講義」より、マナーとルールについての部分が出題されており、著者は「マナーにおいて大切なことは、文化が異なれば相手のマナーも異なることが前提で、その場で相手のやり方に合わせることであり、決まりきったマナーは存在しない。しかし、それを明文化して、ルールとして規定すると、全く別なものになってしまう。ルール化されたマナーは、マナーとは明らかに異なっている。」と述べています。
考えてみれば、会社でも一般的なマナーを守るためにルール(決まり)として明文化することがあります。実はこれがそもそもの間違いで、一旦ルールとなってしまったら、前述のマナーとは全く別物になってしまうらしい。良かれと思ったことが、かえって悪くしてしまうのである。
なお、私が考えさせられたのは著者の記したこの部分。
「ルールを厳密にすると抜け道ができ、曖昧にすると解釈が分かれる。」
確かに、決められたルールを皆が守ってくれない、それならば、もっとルールを細かく決めたら良いだろう・・・、そんなのは、自分の首を絞めるようなもの・・・だったんですね。いっそ、マナーのままの方が良かった、場合も多いのかな。
この文章、中学3年生には難しすぎるだろ、って思うのは私だけだろうか?
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