No.157 長谷川正の「言ったモン勝ち」
向先:日本赤十字社(大阪赤十字病院)
特注:仕様書による
納期:約5日
テント型野外病院(Emergency Hospital)向け照明器具
今回、自然災害用テント型野外病院向け照明器具として、当社のLEDポールランタン連結タイプ(PL0-40LERW)を大阪赤十字病院に納入しました。1995年の阪神淡路地震や2011年の東日本地震、もしくは2019年東日本台風(第19号)の水害などで代表されるように日本は自然災害大国です。今後発生が危惧される自然災害の備えとして当社製品が使用されるのは、ちょっと誇らしい気分になります。でも一番嬉しいのは、自然災害に遭わず、当社製品の出番も無いことですね。
仕様としては、被災地等での医療サービスが円滑に提供できるようテント内部全体を均一に照らすことが前提となります。また、国内はもちろん海外への派遣に備えて、輸送時の振動やハンドリングへの耐久性に優れ、設置が容易で拡張が可能、コンパクト収納かつ軽量であることも求められます。
日本赤十字社の病院ERU(Emergency Response Unit)とは
主に自然災害などの人道危機に対し、平時から必要な物資や資機材、人材をユニットとして用意しておくというフレームワークがあり、それをERU(Emergency Response Unit)と呼びます。ERUの中には、病院(Hospital)、診療所(BHC)、水/衛生(WAT/SAN)、ロジスティクス(Logistics)、通信(IT/Telecom)、宿舎(Camp)などの様々な種類があり、世界角国の赤十字社がそれぞれ得意分野のERUを保有し、発災時には、被災国赤十字社(赤新月社)のニーズと要請に基づいて適切なタイプと数のERUを出動させています。(日本赤十字社HPより引用)
病院ERUは、緊急事態や大規模災害時に医療インフラがまったくないか、大きな損害を受けた地域で、医療活動を通じて被災者の避けうる死を可能な限り減らすこと(救命)を第一目的として展開します。大規模な自然災害や長引く紛争下では、現地の医療施設が被災して機能しなくなると、多くの人びとの命が危険にさらされることになります。重傷を負い、緊急に手術が必要な場合であっても、その設備が整っている遠くの町への搬送はすぐには難しく、救えるはずの命が失われる可能性もあるのです。
また、病院ERUでは24時間の診療ができるため、入院加療が必要な内科疾患や救命措置が必要な急性疾患の手術、異常分娩への対応などが可能となります。また、四肢外傷による後遺症を最小限にする治療を行うなど、その後の患者の生活の質を可能な限り維持し、尊厳を守ることを目指しています。
なお、日本赤十字社(日赤)は、2001年から診療所規模の基礎保険ERU(現:診療所ERU)を国際救援の現場に派遣し、海外の被災地等で医療サービスを提供する活動を行ってきました。2019年、これら海外での国際救援の経験、また豊富は国内救護の活動実績を生かし、アジアの赤十字社としては初めて海外の被災地へ航空輸送・緊急展開が可能な病院ERU(病院緊急対応ユニット※野外病院)の導入を決定し、2021年10月、大阪赤十字病院(電気関連は名古屋第二赤十字病院)に資機材などの必要な整備の完了を迎えました。これにより、今後は災害の種類や規模等に応じて、既存の診療所ERUと病院ERUのいずれも出動が可能となりました。
大阪赤十字病院国際医療救援部
病院全体として積極的に国内国際救援を行うべく、院内に専門部署である国際医療救援部(国内救援課、国際救援課)を持ち、国内外の救援活動にあたっています。国内救援課では、国内災害発生時に365日24時間すぐに救護チームを出せるよう、資機材や車両、人員の体制を維持し、救護員の研修、訓練、また災害発生時には後方支援基地として派遣職員のバックアップを行います。国際救援課では、海外で発生した災害や紛争、人道危機に対する緊急支援をはじめ、復興期の支援事業や平時における途上国の開発支援を行っています。(大阪赤十字病院国際医療救援部FBより引用)
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