No.153 長谷川正の「言ったモン勝ち」
電気に関するいろいろな違いとは?
周波数の違いとは?
一般的に家庭のコンセントには穴が2つあり、片方が電気を送る側、反対側が電気を受ける側になり、それが交互に入れ替わります。その周期は関東で1秒間で50回、関西で60回。なお、1秒間にどれだけ入れ替わるのかを周波数(単位はヘルツ[Hz])と呼び、関東は周波数が50ヘルツ、関西は60ヘルツとなります。なお、この日本には2つの周波数が存在することは是非とも覚えておきたい知識であり、自分の住んでいる地域の周波数を一度確認しておく必要があります(下の地図参照)。たとえば、あなたが関東から関西に引っ越したとき、今まで使ていた冷蔵庫や扇風機を持って行くとします。すると、引っ越し後の関西では冷蔵庫の能力は20%高くなり、扇風機の回転は20%早くなります。同様に関東で買った蛍光灯安定器(銅鉄タイプ)を関西で使用すると、蛍光灯は暗く点灯し寿命は半分程度に短くなります。このように周波数が異なると様々な弊害がありますので、その地域の周波数に合った家電を使用することをおススメします。確認の方法は、カタログや家電に貼り付けてある表記シールに「50/60Hz」という表記があればどちらの周波数でも使えます。特に気を付けたいのはモーターを使った家電(扇風機、ドライヤー、フードプロセッサー等)で、いずれかの周波数に限定される可能性が高くなります。逆に最近のインバータ(電子)制御されているものはどちらの周波数でも対応可能ですので、一度自分の使っている家電をチェックしてみましょう。話は変わりますが、個人的に周波数の境目である富士川近辺の家電量販店での品ぞろえが気になります。果たして、どの周波数の製品を売っているのか実に興味深いところです。
単相と三相の違いとは?
周波数の他にも、使われている電気の種類には「単相(たんそう)」と「三相(さんそう)」の二つに分けられています。ですが、一般家庭ではほぼ100%単相なので特に意識する必要はありません。単相はコンセントの穴(配線)がアースを除いて2つ、同じく三相はコンセントの穴が3つになります。単相は配線(穴)の数が少なくかつ電圧が低く安全なため一般家庭用に適しており、一方で三相は単相と同電流でも大きなエネルギー(電力)が得られるというメリットがあるため主に工場などの産業用電気機器に使われています。簡単に説明すると、単相は2つの配線の間で電気の送る側と受ける側が1ヵ所で交互に入れ替わり、三相は3つの配線のうちそれぞれ2つの配線の間の3ヵ所で(電気の送る側と受ける側が)交互に入れ替わります。
100Vと200Vの違いとは?
100Vと200Vの違いは電圧です。電圧とは、電気を送り出すためにかけるエネルギーの圧力のことを差し、数字が大きければその圧力が大きいことを示しています。ひと昔の家庭内のコンセントは安全に使用できる100Vが主流でしたが、IHクッキングヒーターや大型エアコン、食洗器など大きなエネルギーが必要な家電製品が増えてきたため、最近は一般家庭でも200Vコンセントが標準装備されるようになりました。一般的に家電製品を動かすために必要なエネルギーは電力と呼ばれ、電圧(ボルト)×電流(アンペア)=電力(ワット)で表されます。つまり、電圧を100Vの2倍の200Vにするだけで電流を100Vの半分に落とせるため、各家庭で契約したアンペア数の範囲内で、より多くの家電製品が使えるようになります。これらを上記で説明した単相・三相と電圧を組み合わせて、単相100Vもしくは単相200Vと呼びます。一方で三相は200Vのみ存在します。
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