第100回 長谷川正の「言ったモン勝ち」
「社長、ペイペイから例の入金がありました。」
「なにっ、またか!」
先月より幾度となく繰り返されている会話に、少しだけ苛立ちを感じていました。というのも、それは現金が入金されること自体ではなく、その入金の原因に問題があります。つまり金額は「1円」「2円」など、当社製品の金額にはほど遠い額面であり、だれが何のために入金しているのかが分からないからです。
事の発端は当社がQRコード決済サービス「Pay Pay(ペイペイ)」を始めたことに遡ります。スマホひとつで簡単に決済できるこのキャッシュレスサービスの導入は最近の主流であるし、ググってみてもこんなトラブルは全くヒットしません。
「消費税が不足していた顧客はいなかったのか?」
「本当に当社のQRコード?同名会社の間違いか?」
「誰かからの寄付?単なる嫌がらせ?それとも質の悪いクレーマーの仕業か?」
など、いろいろ理由を考えてみても全く当てはまらない。仕舞いには社員から「気味が悪いのでキャッシュレスをやめましょう」などの声も。どう対処すれば良いものか分からず頭を抱えていたところ、先日、1本の電話がかかってきました。
「間違えてQR決済してしまったので返金してもらえないか?」
調べてみると確かに入金履歴があるが販売履歴は見当たらない。返金手続きは簡単にボタン一つなので即時返金した後、ふと気になってその理由を電話の主に聞いてみました。すると・・・
「実は、お年寄りを対象としたスマホの使い方講座を開いてまして、キャッシュレス決済のところでお宅のQRコードを貸してもらいました。検索したらすぐに出てきて画像もキレイだったので・・・」
試しにグーグルで「ペイペイ QRコード」を検索してみたところ、検索(画像)のトップページに当社のQRコードが2つも表示されているではありませんか。「そうか、これが原因だったんだな。」市民講座などでキャッシュレス決済のサンプルとして当社QRコードが使われていて、実際に入金額が落ちているのかどうかを確認していたんですね。それで少額の1円とか2円になるはずだ。今夜はゆっくり眠れそうです。
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