第138回 長谷川正の「言ったモン勝ち」
3次元ブロー成形とは、押出し(ダイレクト)ブロー成形を応用したもので、前述したデメリットであるバリ部分の仕上工程やロス材を減らすために生まれました。この成形法は、自動車エンジンのダクトやパイプ部分、空調機のホース部分のように、湾曲部分や蛇腹のある複雑な形状を製造することができます。
3次元ブロー成形
押出し(ダイレクト)ブロー成形では円筒状のパリソンを縦方向へ直線的に垂らしますが、3次元ブロー成形では横置きした金型のキャビティ形状に沿うようにパリソンを3次元方向に複雑な形に寝かすようにセットします。その際、押出装置(ヘッド部分)を動かしたり、金型自体を動かしたりしますが、金型を開かずに上部入口からパリソンを流し込み、反対側の下部出口から空気を吸引してパリソンを引き出すといった3次元サクションブロー成形もあります。
押出し(ダイレクト)ブロー成形を機能付加などを目的として応用させたものが多層ブロー成形であるように、この3次元ブロー成形法も、内容物による変質防止や強度向上のために多層化することが可能です。3次元多層ブロー成形とも呼ばれています。
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