防水照明器具製造

防水照明器具製造とは?


当社の得意技術として防水照明器具製造があります。主な用途として建設現場での工事用や屋外での作業用などに使われ、一般家庭やオフィスでの照明器具とは大きく違っています。例えば、一般的な建設現場の工事は大まかにトンネルや道路、橋、堤防などを造る土木工事、建物全般を造るための建築工事が代表的ですが、いずれにしても風雨、湿気や粉じんといった過酷な環境にさらされることが多く、防水性や防塵性、耐久性などの高い品質を求められています。また、取り付けや撤去の容易さも特徴の一つとなっています。その一方で、屋内で使用されるような非防水の照明器具の製造も数多く行っています。
なお、これらの照明器具はオーダーメイドでの特注製作や委託製作も可能です。手順としては、先ずはユーザーとの打ち合わせを行い、お客様のご要望をヒアリングしていきます。その後、設計やお見積書を提出し、各々の詳細を詰めていく流れで進んでいきます。もちろん、オンラインでの打ち合わせも可能ですので、お気軽にご相談ください。
参考)防滴、防雨、防水規格の違いとは?基礎・基本を学ぶ

長谷川製作所の
防水照明器具製造技術


内装工事用照明器具「パノラマスタンド」

当社の代表的な照明器具製品として「パノラマスタンド」があります。これは、懇意にしていた建設会社の現場作業者から「こんな照明が作れないか?」との一言がきっかけとなって製品化されたもので、ショッピングモールなどの大型店舗施設やリフォームなどの内装工事用に特化された、全方位360度へ配光するスタンド型ライトとなります。 コードリールと照明器具の機能を合わせ持ち、作業者が安全かつスピーディに作業できるよう配慮された照明器具となっています。おかげさまで発売された1996年より現在に至るまで、日本全国の建築現場での照明器具のベストセラーに位置付けられています。

トンネル掘削シールドマシン用「LEDポールランタン非常灯」

また、当社のもうひとつの得意技術として、非常用照明器具製造があります。非常用照明とは、避難するための通路や居室に対して、一定の照度を確保するための防災設備です。照明器具の内部には充電池が収納されており、災害や火災などで(商用・一般)電源の供給が絶たれても自動的に内部電池から給電され、避難する人の足元の明るさを確保するための照明器具となります。また、消防隊の救助作業時の照明確保も目的とされており、70度の雰囲気中にて30分間非常点灯させた状態で床面1ルクス(常温の場合は2ルクス)以上の照度を確保する必要があります。(JIL5501-2009)

一般的な非常用照明と認定されるには、非常用照明器具技術基準(JIL規格)に適合する必要がありますが、工事用に関しては明記されておりません。そのため、当社においてはJIL規格を遵守した自主規格にて、工事用非常用照明器具を製造しています。HPにて標準品をラインナップしていますが、当社が得意としているのはユーザーの要望に沿った特注品(オーダーメイド)になります。照射時間、照度などは回路設計の関係上ある程度は制限されますが、特に使用環境に合わせた製品提供には自信を持っています。

テント型野外病院(Emergency Hospital)向け照明器具

自然災害用テント型野外病院向け照明器具として、当社のLEDポールランタン連結タイプ(PL0-40LERW)を大阪赤十字病院に納入しました。1994年の阪神淡路地震や2011年の東日本地震、もしくは2019年東日本台風(第19号)の水害などで代表されるように日本は自然災害大国です。今後発生が危惧される自然災害の備えとして当社製品が使用されるのは、ちょっと誇らしい気分になります。でも一番嬉しいのは、自然災害に遭わず、当社製品の出番も無いことですね。

仕様としては、被災地等での医療サービスが円滑に提供できるようテント内部全体を均一に照らすことが前提となります。また、国内はもちろん海外への派遣に備えて、輸送時の振動やハンドリングへの耐久性に優れ、設置が容易で拡張が可能、コンパクト収納かつ軽量であることも求められます。

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