どんな企業でも社会貢献をしている

第70回 長谷川正の「言ったモン勝ち」


先日、現役大学生とのトークセミナーに参加してきました。今の就活に異を唱えた銀行OBのFさんが企画したセミナーであり、大企業とは違う中小企業の社長の考えを聞いてみよう、今どきの大学生は何を考えているのか学んでみよう、という主旨です。確かに現役大学生の意見は新鮮でしたが、働きたい会社のトークの中で「社会貢献」という言葉に少し違和感を感じてしまいました。

大学生が就職企業を探す時の基準とは何か?私が大学生だった1990年代、バブル経済の崩壊により大企業に就職する人が多かった。つまり安定志向です。多少の偏りはありますが、最近では社会貢献を求めて就職先を探している大学生が結構多い。震災復興などのボランティアとしての経験もその一端かもしれません。

ですが、「社会貢献をしなくちゃいけない」「就職するなら社会貢献している企業じゃないとダメ」と考えるのはちょっと違います。なぜなら、社会貢献はどんな企業でも出来るし、実際にしているからです。

発展途上国の生活水準向上に力を注ぐ、貧困率を下げる、だけが社会貢献ではありません。企業が収益を上げその中から納税すること、もしくは売上の一部を寄付することも社会貢献だし、近所の魚屋が食卓に安全安心な魚を提供することも立派な社会貢献だと私は考えます。

今回のセミナーに参加して、今どきの大学生の考えを学びました。感じたのは、自身のしっかりとした考えを持っているし、将来のビジョンややりたいことがはっきりとしている、ことです。それだけでも収穫があったセミナーでした。

どんな企業でも社会貢献をしている


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