10月になると街中には目や口の形をくり抜いたかぼちゃをよく見かけます。そうです、ハロウィンの季節です。その起源は古代ケルト民族の風習からと言われています。古代ケルトでは1年の終わりの10月31日、この日は日本のお盆の様に死者の霊が家族に会いに来たそうです。しかし、家畜や作物を荒らしたり子供をさらったりする悪霊も一緒に来てしまうので、その悪霊を驚かすために仮面をかぶったり魔よけの焚き木をしていました。そこから、今の仮装をする習慣が生まれたというわけです。 古代ケルト民族は、その後にキリスト教カトリック系民族に侵略されてしまいます。ですが、キリスト教が異教徒の風習を取り入れ、時代を経てその布教とともにハロウィンは広まっていきました。「お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ!」 子供たちの無邪気な声にも、奥深い歴史があります。
担当 長谷川正